札幌エコデザインプロジェクトNEWS / EVENT

【開催終了】「ぐっとくるエコデザイン展」

2012年のイベント

テーマは時


暮らしを愉しむ道具たちを展示・販売します

7回目を迎えた「SAPPOROエコデザインプロジェクト」。
今回は生活・文化・芸術のエキスパートたちが提案する
「暮らしを愉しむ道具」を集めて、
『時』をテーマに「ぐっとくるエコデザイン展」を開催します。
刻々と進みゆく時への愛おしさ、時をも紡ぐ手仕事の温もり、
長く使い伝え継ぎたい生活用品、などなどを紹介します。
それぞれの道具たちが語りかける『暮らしのデザイン』を、
日々のなかで愉しんでみませんか。




ぐっとくるエコデザイン展
場所:内田洋行 ユビキタス協創広場 U-cala
  (札幌市中央区大通東3丁目-1)
期間:11月1日(木)〜11月3日(土) 入場料無料

ぐっとくるエコデザイン展 巡回展
場所:kanata art shop
  (札幌市中央区大通西5丁目大五ビル6階)
期間:11月7日(水)〜11月21日(水) 入場料無料
※地図、詳細は下記にて


ENKU/中村好文


¥12,600

「ENKU」は私と輪島の塗師・赤木明登さんの
コラボレーションから生まれた漆器です。
晩秋のある日、輪島塗の木地師の仕事場を訪ねた私は、
そこにホコリまみれのまま小山のように積み上げられていた
荒取りされた椀木地の荒型を見て目を瞠りました。
驚いたのはその膨大な数量だけではありません。
百年前に削り出されたという欅の荒型の鑿跡の美しさに
思わず息を呑んだのです。
「ENKU」はその鑿跡をそのまま残して仕上げたものです。
この器をつくることで、私は、はからずも
百年前の職人の仕事を現代に繋ぐことになりました。

百年前の椀木地の荒型を目にして時空を越えた新たな可能性が

中村 好文 (建築家)
武蔵野美術大学建築学科卒。設計事務所を経て、都立の職業訓練校木工科で家具製作を学んだ後、1976年から吉村順三設計事務所に勤務。1981年に設計事務所「レミングハウス」設立。
建築を中心に仕事を重ね、1993年に第18回吉田五十八賞特別賞を受賞。好奇心溢れる目線で建物の魅力を人々に伝えるエッセイストでもある。日本大学生産工学部居住空間デザインコース教授。


ANDO GALLERY CALENDAR/葛西薫


罫線あり、なし 各 ¥1,260

2002年のある日、アンドーギャラリーの安東さんから、
「葛西さんが使いたいカレンダーをデザインしてみませんか」
と言われたことがきっかけです。
で、見やすく使いやすく、じゃまに感じないものがいいと思い、
必要最小限の要素で、と心がけました。
留め具も気にならないようハンガー式にしました。
もちろん僕自身愛用してます。ふた月にいっぺんの月初め、
紙を掛け替える時は、なにか衣替えのように
季節の移ろいをかみしめることになり、これは思わぬことでした。
こうして安東さんのおかげで日常使いの実用品を作ることができ、
デザイナー冥利に尽きる仕事でした。


葛西薫 (アートディレクター)
1949年札幌生まれ。株式会社サン・アド アートディレクター。代表作にサントリーウーロン茶、ユナイテッドアローズの広告、虎屋のパッケージデザインなど。近作に『建築を考える』(ペーター・ツムトア著)、『サラダ好きなライオン・村上ラヂオ3』(村上春樹文・大橋歩画)の装丁がある。


piece,bag/minä perhonen


¥18,900

織りやプリント、刺繍などのテキスタイルを
オリジナルにデザインして服作りを進めるミナ ペルホネン。
服地の余り布から始まるプロダクトを
提案するスペースとして
2010年にミナ ペルホネン ピース,を始めました。
piece,バッグはそれぞれにストーリーを持った
生地を縫い合わせ、素材感も図案も
楽しんでいただける一品です。


Thank you very badge/minä perhonen


¥1,260 〜

服を作るときに出る
小さな余り布を用いて作った
〝Thank you very badge〟。
オリジナルで作られた余り布が
新たな形で羽ばたきます。



minä perhonen (ファッションブランド)
1995年、デザイナー皆川 明によりファッションブランド「ミナ(2003年よりミナ ペルホネン)」を設立される。社会への考察や自然への詩情から図案を描き、織りやプリント、刺繍などのテキスタイルをオリジナルにデザインしている。2006年「毎日ファッション大賞」大賞を受賞。近年は家具やうつわなどの生活デザイン、青森県立美術館、東京スカイツリー®のユニフォームのデザインも手がける。2009年10月オランダAudax Textielmuseum Tilburgにてデザイン展、2010年9月東京・青山のスパイラルガーデンにて展覧会「進行中」を開催。ブランド最新刊に書籍『minä perhonen?』(ビー・エヌ・エヌ新社)。


ハコノモノ/赤木明登


ハシバコ(左) ¥36,750
ハコノモノ(下) 甲高四方小箱・反四方小箱 大 ¥36,750 小 ¥31,500

たとえば、ハシバコ。
ハシバコは、ハシという道具を中に入れるために在る。
あらかじめ卓上に置かれたハシバコの中には何が入っているのか、
席に着いたおおかたのヒトは知っている。
ヒトは、わざわざハコをあけ、ハシを取り出し、そして使う。
使ったハシは、清められて再びハコに戻される。
使うたびに現れて、そして隠れる。
ハシは、ハコの中にいつも秘められている。
ハコの中でハシは、何をしているのだろう。
ヒトは、ハコの外で何を思うのだろう。
ヒトは、なぜモノをハコにしまうのか。
卓上に置かれるサマザマのハコについて考える。


赤木明登 (塗師)
1962年岡山生まれ。中央大学文学部哲学科卒業、編集者を経て、1988年に輪島へ。 輪島塗の下地職人・岡本進のもとで修行。1994年に独立。現代 の暮らしに息づく生活漆器=「ぬりもの」の世界を切り開く。
1997年にドイツ国立美術館「日本の現代塗り物十二人」展、2012年にオーストリア国立応用美術博物館「もの 質実と簡 素」展に出品。各地で個展を開催。著書に『漆 塗師物語』、『美しいもの』『美しいこと』『名前のない道』など。


コロロスタンド/トラフ建築設計事務所


1色 ¥1,800
2色 ¥2,300

「イチロのイーロ」プロジェクト第二弾。
「コロロデスク」で使用した、カラフルなポリエステル化粧板の端材を活かして
生まれたブックスタンドです。



トラフ建築設計事務所
鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろ しんや)により2004年に設立。建築の設計をはじめ、ショップのインテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「NIKE 1LOVE」「ブーリアン」「港北の住宅」「空気の器」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、会期中の最も優れた展示としてエリータデザインアワード最優秀賞に選ばれた。2011年「空気の器の本」、作品集「TORAFU ARCHITECTS 2004-2011 トラフ建築設計事務所のアイデアとプロセス」(ともに美術出版社)、2012年絵本「トラフの小さな都市計画」 (平凡社)を刊行。

PHOTO by
伊藤彰浩 / Akihiro Ito (コロロスタンド)
筒井義昭 / Yoshiaki Tsutsui (ポートレイト)


Paper Wreath/伊藤千織

ユポ®でつくる紙のリース
¥3,990

耐水性があり丈夫なプラスチックペーパーでリースを作りました。
1枚のシートを折り曲げれば、シンプルで華やかなリースの出来上り。
破けづらい素材なので、毎年繰り返して長く使うことができます。
白に飽きたら自分で絵や柄を描いて。
洗ったり、屋外やバスルームでも楽しめます。
材料の「ユポ®」は、廃棄後はリサイクルができ、
燃やしても有害物質が発生しない安心な素材です。



伊藤千織 (プロダクトデザイナー)
札幌生まれ。1990年女子美術大学卒業後、デンマーク王立アカデミー建築学校で家具デザインを学ぶ。1999年札幌に伊藤千織デザイン事務所設立。家具やインテリアプロダクトを中心に、幅広く様々なデザインを手がけている。


漆塗カトラリー/小泉誠


フォーク ¥1,890
スプーン ¥1,890
小スプーン ¥1,575

使い捨ての木製カトラリーを木地として、
今迄数分間の寿命だった木製カトラリーが、
漆のおかげで持続可能な道具になりました。


木の定規(桜)/小泉誠


¥1,050

古い民家の古材(桜材)をつかい、
徳島のテーブル工房kikiのスタッフの皆さんが、
手間ひまをかけて定規に仕立ててくれました。
150㎜の定規は筆箱にも納まり、
使いやすい細かな仕掛けが施してあります。


目盛り箸/小泉誠


¥210

パーティー用の割り箸です。
割り箸を使い捨てされるのではなく「定規」として次の役目があります。
パーティーでは「お箸として使うのがもったいない!」と言って、
箸を使わない人が続出。
つまり、パーティー料理の量を減らすこともできる、
かなり「ぐっとくるエコデザイン」です。



小泉誠 (家具デザイナー)
1960年東京生まれ。デザイナー原兆英と原成光に師事。1990年Koizumi Studio設立。2003年にはデザインを伝える場として東京郊外の国立市に「こいずみ道具店」を開設。建築から箸置きまで生活に関わる全てのデザインに関わる。現在は日本全国のものづくりの現場を駆け回り地域との恊働をつづけている。


Kamiグラスとベーグルプレート/大治将典


KamiグラスワイドM ¥2,835
ベーグルプレート   ¥5,250

北海道旭川で木の器を主に手がけている高橋工芸。
代表作のセンの木をロクロで薄く引いた木のコップ「Kamiグラス」を
キャンプやピクニックでよく使っています。
立ってうろうろしながら外で飲み食いしやすいようにと
Kamiグラスが真ん中にすぽっとはまるベーグルのような形のお皿
「ベーグルプレート」を作りました。
家でもソファに座って映画などを見ながら
飲み食いするときにもとっても便利ですよ。


掛け不精ほうき/大治将典


¥5,250

「そばに置いておきたい掃除道具」という考えで生まれた
「掃印そうじるし」 のどこにでも掛けておける「掛け不精ほうき」。
江戸ぼうきの老舗、白木屋傳兵衛で作っています。
「掃印そうじるし」は有志が協同で運営する「掃印協同組合」が運営し、
ほうきという単なる道具を提供するだけではなく、
「作るヒト・売るヒト・使うヒト」との「関係性」と「時間」を構築し、
それらを共に「共有していく」ことを目的としています。



大治将典 (デザイナー)
北海道から九州まで様々な日本の手工業のデザインをしています。
様々なことが、穏やかに、気持ちよく繋がっていくデザインを日々考え、ものづくりに携わっています。
製品のデザインからパッケージ、グラフィック等を、製品の生い立ちを活かしながら統合的にデザインを承っています。


fu-ka/森田敏昭


¥51,975

北海道からデザインの発信を目指し、
札幌の照明デザインブランド「イリス」と、
北海道の単板メーカ「空知単板」の得意分野を
デザイン力で結び付け共同開発を試みました。
こうしたクラスター事業により2005年製品化した
ペンダント照明「fu-ka」。薄くスライスした単板の間に和紙を
サンドイッチした素材でシェードをつくり、
木目から洩れる光のグラデーションが温もりのある空気を作り出してくれます。
長く使っていても飽きのこない札幌発信のデザインに仕上がったと自負しています。
2006年グッドデザイン賞にも選ばれました。


森田敏昭 (プロダクトデザイナー)
1962年京都市生まれ。
1986年〜1990年(株)黒川雅之建築設計事務所在籍。
1991年 (有)エル.アイ.シー設立。
2000年〜2007年 札幌市立高等専門学校在籍。
現在 東京造形大学デザイン学科教授。
地方都市でのモノづくりにおけるデザイン主導型商品開発システムの有用性について研究を進めている。


日光杉の風呂桶・風呂椅子/真喜志奈美


風呂桶  ¥14,700
風呂椅子  ¥3,780

栃木県の鹿沼市は、かつて日光東照宮建立のために
全国の宮大工や建具屋が集まったことから
木工業が盛んになった地域です。
その鹿沼の桶屋を原点とする星野工業と組んで開発しました。
風呂桶は真鍮のタガを板の内側に埋め込むことで、
木目の映えるデザインに仕上げました。
素材には日光杉を使用しています。


真喜志奈美 (デザイナー)
(LUFT、D&DEPARTMENT OKINAWA)プロダクト&インテリアデザイナー。1966年沖縄県生まれ。武蔵野美術大学卒業、ベルリン国立芸術大学大学院修了。ベルリン、ソウルで活動後、東京でデザイン事務所LUFTを設立。ヨーガンレールの店舗デザイン、D&DEPARTMENTのラワンシェルブズ等を手がけている。D&DEPARTMENTの沖縄プロジェクトを推進し、2012年7月宜野湾市にD&DEPARTMENT OKINAWAをオープン。


のんたセレクト  のんた編集部も「ぐっとくるエコデザイン」を選んでみました!

南部鉄 煮込み鍋/廣瀬愼


(大)¥10,500
(小) ¥6,300

天然素材100%、塗装も一切無しの鉄鍋。
その厚みが保温性に優れ、そして素材にじっくりと
熱と味を染み込ませます。末永く使える優れた調理道具です。


ちりとり/高光俊信


¥4,725

少し小ぶりな高光さんの手づくりちりとりは、
テーブルのパンくずや消しゴムくず、窓辺の埃など…
ちょっとした掃除に大活躍。
わざわざ掃除機を出してこなくてもいいですね。




第7回 SAPPOROエコデザインプロジェクト
「ぐっとくるエコデザイン展」

主催:SAPPOROエコデザインプロジェクト 共催:北海道芸術文化コミッティ
協賛:北海道旅客鉄道株式会社、札幌駅総合開発株式会社、UHB北海道文化放送、
   株式会社4丁目プラザ、松原産業株式会社
お問い合わせ:叶多プランニング 011-219-3988


「ぐっとくるエコデザイン展」会場




内田洋行 ユビキタス協創広場 U-cala
11月1日(木)〜11月3日(土)
10:00〜17:00 入場無料
札幌市中央区大通東3丁目-1
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html







kanata art shop
11月7日(水)〜11月21日(水)
10:00〜19:00 入場無料
札幌市中央区大通西5丁目大五ビル6階

ENKU/中村好文 -  -  -
百年前の椀木地の荒型を目にして時空を越えた新たな可能性が -  -  -
ANDO GALLERY CALENDAR/葛西薫 -  -  -
piece,bag/minä perhonen -  -  -
Thank you very badge/minä perhonen -  -  -
ハシバコ/赤木明登 -  -  -
ハコノモノ/赤木明登 -  -  -
コロロスタンド/トラフ建築設計事務所 -  -  -
コロロスタンド/トラフ建築設計事務所 -  -  -
Paper Wreath/伊藤千織 -  -  -
漆塗カトラリー/小泉誠 -  -  -
木の定規(桜)/小泉誠 -  -  -
目盛り箸/小泉誠 -  -  -
Kamiグラスとベーグルプレート/大治将典 -  -  -
掛け不精ほうき/大治将典 -  -  -
fu-ka/森田敏昭 -  -  -
日光杉の風呂桶・風呂椅子/真喜志奈美 -  -  -
南部鉄 煮込み鍋/廣瀬愼 -  -  -
ちりとり/高光俊信 -  -  -
中村好文 -  -  -
葛西薫 -  -  -
minä perhonen -  -  -
赤木明登 -  -  -
トラフ建築設計事務所 -  -  -
伊藤千織 -  -  -
小泉誠 -  -  -
大治将典 -  -  -
森田敏昭 -  -  -
真喜志奈美 -  -  -
内田洋行 ユビキタス協創広場 U-cala -  -  -
kanata art shop -  -  -

札幌エコデザインプロジェクトNEWS / EVENT

MORE INFO
ページの先頭へ