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【展示終了】「東北地方のクラフト作家応援」展
作家さんたちの声
●宮城県柴田郡の「雅堂窯ガドウガマ」は、全長18メートルの備前式穴窯で、赤松の割り木を燃料に約4日間焼成して作る焼き締め作陶する。古くから伝承されるこの技法で自分なりの作風、自分だけの焼き色を求め、焼き締めの魅力を追求していました。しかし、今回の東日本大震災で、大事な窯が損壊しました。窯の解体、再築に時間がかかるため、しばらく休業です。自宅にあった作品を今回売って、再開の足がかりにしたい。
●石巻市の「三輪田窯」は幸い被害は少なかったが、商品を置かせてもらっていたお店が4店とも津波で破壊され、作家自体が地域の消防団となって捜索に参加しています。まだ地域の為に捜索活動や手伝いをしなくてはならないが、今後は自分の作品創作で地域を元気にしていきたい。
●宮城県東松島市で金属工芸をしている本田さんは、3月11日は偶然東京に。東北道も復旧し、やっと3月24日に松島氏市に帰ることができた。東松島は、深刻な津波の被害を受け、街の片付け、避難所の手伝いとやることは、本当にたくさんあると思います。手伝いながら、アトリエを片づけながら、自分は作品を作って町を元気にと思っている。
●福島県双葉郡浪江町に窯を構える亀田大介さんは、震災時はたまたま船橋で個展をしていた。自分の窯も妻の窯も作品も全部壊れた。残った作品は、個展で残った作品だ。連絡も取れなかった妻が生きていてくれただけでも安心した。いまは妻の実家に避難しているが、地元の友人のほとんどが今、まさにあの現場で危険を省みず作業にあたっている。その友人たちをおもうと心が痛い。
みなさん、精神的にもそうとうなダメージを受けながらも、今後、「作品づくりでみんなに元気を伝えたい」と、言っています。
私たちも、作家さんに元気になってもらえるようエールを送りたいと思っています。
○会期:6月25日~7月10日
○会場:1.ユイク
/中央区大通西3丁目 大通ビッセ2階(10:00~20:00)
2.kanata art shop
/大通西5丁目大五ビル6階(月-土 10:00~19:00)
○出品作家
亀田大介(福島県)、亀山英児(宮城県石巻市)、菊田佳代(宮城県気仙沼市)、クマガイカオリ(宮城県仙台市)、黒本雅志(宮城県柴田郡)、StudioRISA 西郷匡史・難波立子(福島県いわき市)、藤原恵(宮城県仙台市)、本田ゆうすけ(宮城県東松島市)
○問/叶多プランニング011-219-3988